「文豪シリーズ ~不良文豪とホスト~」シナリオ公開(1)
こんにちは、スタッフMです。
ドラマCD「文豪シリーズ ~不良文豪とホスト~」シナリオの一部を本日より順次公開します!
今回は第1話、『文豪、新登場』前篇です!
行きつけの屋台に来た中原。そこで再会したのはかつての親友、坂口安吾!?
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中原 「ん?(気づき)アンゴ! アンゴじゃねえか!」
坂口のテーブルへ駆け寄る。
坂口 「ははっ、やっぱり中原か」
中原 「久しぶりだなー! お前が取材旅行に行くって聞いて以来、二十年……いや十年ぶりぐらいか?」
坂口 「さあな、忘れちまった」
中原 「天国にいると時間の感覚薄れるもんなあ! 今日はどうした、一人で飲んでんのか?」
坂口 「いや……そうだ、君にも紹介しよう。新しい友人だ」
中原 「友人? へー、珍しいこともあるもんだ、人見知りのお前が」
坂口 「今厠へ行っている。そろそろ戻って……ああ来た来た。おーい谷崎さん」
厠から谷崎が戻ってきて、
谷崎 「ん?(中原を見て興奮し)ハッ!? さ、坂口、その人は」
坂口 「生前からの僕の親友だ」
中原 「中原中也だ、よろしくな」
谷崎 「(興味なくし)なんだ男か」
中原 「は!?」
谷崎 「おかっぱ頭の男装少女かと思ったじゃないか、紛らわしい」
中原 「何だよその態度、テメエが勝手に勘違いしやがったんだろ!」
谷崎 「貴様が勘違いしてくれと言わんばかりの格好をしているからだろう! ヒラヒラマントのおかっぱ頭だぞ!? しかもその身長で!」
中原 「誰がチビだコラ喧嘩売ってんのか!」
谷崎 「はあ……男装のおかっぱ美少女だったら、この場で俺を蹴って欲しかったのに。その黒光りするブーツの靴底で俺の背中に隷属の証を刻み込んで欲しかったのに」
中原 「うげっ、勝手に俺で気持ち悪い妄想してんじゃねえよ」
谷崎 「貴様で妄想だと!? 誰が男に欲情するか、虫唾が走る」
中原 「虫唾が走ってんのはこっちだ変態!!」
谷崎 「変態で何が悪い!!」
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いきなり喧嘩ごしですが、一体どんな展開が待っているのか!?
気になる続きは、試聴で公開予定です★
次回シナリオ公開は第1 話、『文豪、新登場』後篇です!
更新をお楽しみに♪