「文豪シリーズ」 不良文豪とホスト・文豪の神様 連動購入特典シナリオ公開(4)
スタッフMです。
坂口安吾(CV:立花慎之介さん)、谷崎潤一郎(CV:遊佐浩二さん)、中原中也(CV:岡本信彦さん)、志賀直哉(CV:小野大輔さん)、芥川龍之介(CV:鳥海浩輔さん)、太宰 治(CV:櫻井孝宏さん)の6人の文豪たちが、豪華共演!
ドラマCD「文豪シリーズ~不良文豪とホスト・文豪の神様~」の連動購入特典スペシャルミニドラマCDのシナリオ公開(4)です!
志賀直哉氏の次回作へのアイデア出しのため、ひょんなことから、それぞれ過去に書いたラブレターを公開することになった文豪たち。
実際の手紙や日記を元に、彼らがラブレターを朗読します!
本日は、坂口氏のラブレター朗読シーンの一部をご紹介です♪
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坂口 「じゃあ次は僕がラブレターを披露しよう」
芥川 「ほう、楽しみだね」
//坂口ラブレター
坂口 「きみに手紙を書くのは、きっとこれが最後になるだろう。
これを書き終えたら、僕は泣いてしまうかもしれない。
きみのことは、ずっと好きだった。
きみもまた、僕をずっと好きでいてくれたはずだ。
けれど僕たちは、うまくいかなかった。
これは一重に、僕の度量が足りなかったせいなのだと思う。
最後に会ったとき、これ程までにまだ僕はきみを好いていたのだと、ハッとさせられた。
けれど、二人の間には、もはやどうすることもできない、底の見えないほど深い溝が生まれてしまっていた。
きみは言ったね。
『旅行へ誘ったとき、なぜ行こうと仰らなかったの。あの日から、私の体はあなたに差し上げていたのに』と。
……その答えは、うまく説明することができない。
僕はきみの肉体に触れるのが恐ろしかった。
きみと触れ合うのが、怖くてたまらなかったのだ。
最後の夜、初めての接吻をしたね。
出会い、恋仲となってから何年も経っていたのに、別れの日にようやく僕は、きみの唇に触れようという気になったのだ。
きみの唇は、どうしようもなく冷たかった。
瞳も表情も、氷のようだった。 」
………
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破天荒な言動が目立つ坂口氏ですが、なんとも切ないラブレターが……
こちらは、実際に坂口安吾氏が、長年プラトニック・ラブを貫いた恋人のことを想って書いた自伝作品『二十七歳』を元にしています!
続きは特典CDで、ぜひお聴きくださいね~♪