「文豪シリーズ 文豪バトルロワイアル」シナリオ公開(5)!
スタッフMです。
夏目漱石(CV:藤原啓治さん)、泉 鏡花(CV:石田 彰さん)、志賀直哉(CV:小野大輔さん)、宮沢賢治(CV:中井和哉さん)、新人編集&編集長(CV:近藤孝行さん)が豪華共演!2013年10月23日発売予定、ドラマCD「文豪シリーズ」の新作、「文豪バトルロワイアル ~注文の多い編集部が打ち切りを迫っているようです~」のシナリオ公開(5)です!
いよいよ文豪バトルロワイアル第三戦目は、“作品対決”!
それぞれが自分の代表作について、自己アピールをすることになり……!?
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新人編集(マ)「注目の第三戦目は、作品対決です! 文豪と呼ばれるからには、やはりその作品がいつまでも読まれ、後世にも影響を残してこそ! そこで皆様、ご自身の作品について、代表作がどれだけ後世に影響を及ぼしたのかを、編集長に向かって自己アピールしてください! それでは、どうぞ!」
※SE:ゴング音
夏目 「オホン、ではまず私から。
『坊っちゃん』。この作品は、上っ面だけ西洋を真似て悪戯に欧米化を推し進める、近代日本への警鐘である。私はイギリスに留学してみて嫌というほど思い知らされた。日本には日本の良さがあって、無理に西洋と同じになどすることはないのだ。そんな軽薄な近代日本を、主人公と敵対する赤シャツになぞらえ、今一度日本人としての誇りを持てと訴えたのだ!
『坊ちゃん』は、現代の中学生の国語の教科書にも載っているそうじゃないか。それだけ後世に与えた影響が大きかったと言えるだろう」
編集長(マ)「ほう、なるほど」
宮沢 「で、でも結局、今や日本はすっかり欧米化してしまいましたよね! 夏目さんの作品は読み継がれていますが、その意図を汲んだ読者はどれだけいるのか疑問ですっ!」
夏目 「ぐはぁっ!!」
新人編集(マ)「ああっ、夏目選手がダメージを受けているー!! 窮鼠猫をかむとはまさにこのこと! 追い詰められた宮沢選手の発言がかなり効いたようだー!!」
宮沢 「それに何より、『坊っちゃん』が教科書に載っていたのは数年前までで、今はもう載っていないそうですよ!」
夏目 「え……『坊っちゃん』……載ってないの……?」
宮沢 「はい、今は『こころ』が載っているみたいですけど」
夏目 「(少しホッとし)そうか、ならば『こころ』について解説を――」
宮沢 「現代の若者は自由恋愛が当たり前です! 好きな女性本人より先に彼女の親に話を通して許嫁になってしまうとか、若者には共感しにくいエピソードだそうですよ!」
夏目 「ガーーーーン!!」
新人編集(マ)「あああっこれは厳しい追い打ちだー!!」
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スタッフMが学生の頃は、『坊っちゃん』国語の教科書に載っていましたが、もう必携ではないのだそうです……
『こころ』は高校国語の必携だとか。
それにしても、争いは嫌いなはずの宮沢選手、なぜこんなに急にやる気になったのか!?
続きは次回のシナリオ公開をお楽しみに~!