【ホームズ】シナリオ公開②
こんばんは!スタッフHです。
本日はドラマCD「シャーロック・ホームズ」シナリオ公開第2弾ということで前回に引き続き、第1話「花婿失踪事件」より一部を抜粋してお届けしたいと思います!
■第1話「花婿失踪事件」より
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ワトソン 「ああ言って、彼女を帰したということは、僕に見えない何かを読み取ったようだね」
ホームズ 「ワトソン君、君は見えないのではなく気づかないのだよ。まあいい。まずは、あの女性の外見からどんな推理をしたのか言ってみてくれ」
ワトソン 「そうだな、全体的な雰囲気は裕福で素朴で、心地よくのんびり生きている感じだね」
ホームズ 「ほかには?」
ワトソン 「うーん、特には」
ホームズ 「(皮肉気に)心地よくのんびり生きているのは、君も彼女も似たようなものだな」
ワトソン 「ぐっ……」
ホームズ 「そんなのんびり屋の君に、ひとつ教えてあげよう。彼女が急いで家を出てきた件についてだ」
ワトソン 「ああ、あれか」
ホームズ 「彼女の足元を見たかい?」
ワトソン 「いや……」
ホームズ 「左右違うブーツを履いていたんだよ。そんな女性を、家から慌てて出てきた、と推理するのは極めて簡単だろう」
ホームズ、メアリーから預かった手紙を広げる。
すぐに、机の上に投げ出して。
ホームズ 「手紙に関しては、きわめて平凡だ。唯一の変わった点については君もすぐに気づくだろう」
ワトソン 「(覗き込んで)彼女の言った通り、すべてタイプライタで打たれているね」
ホームズ 「それだけじゃない。署名までタイプで打たれている。いいかい、署名までだ。この特徴はかなり示唆的――いや、決定的と言ってもいい」
ワトソン 「どういう意味だい?」
ホームズ 「(ため息をつきながら)ワトソンくん、これがこの事件にどれほど重要な意味を持つものなのか気づかないなんて、信じられないよ」
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今回はホームズとワトソンの掛け合いに注目して抜粋しました。
作中、いつも二人は何やかんやと言い合いをしています。喧嘩するほど仲がいいとはいいますが……推理だけでなく、会話劇としても楽しめる一枚になっております!
ではまた次回の更新で!
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- 2014年01月30日
- ホームズ