「文豪シリーズ 文豪バトルロワイアル」シナリオ公開(3)!
スタッフMです。
夏目漱石(CV:藤原啓治さん)、泉 鏡花(CV:石田 彰さん)、志賀直哉(CV:小野大輔さん)、宮沢賢治(CV:中井和哉さん)、新人編集&編集長(CV:近藤孝行さん)が豪華共演!2013年10月23日発売予定、ドラマCD「文豪シリーズ」の新作、「文豪バトルロワイアル ~注文の多い編集部が打ち切りを迫っているようです~」のシナリオ公開(3)です!
文豪バトルロワイアルがいよいよ開幕!
気になる第1戦目は、文豪らしく“文法対決”で……!?
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新人編集(マ)「第一戦目は文法対決です! 文豪たるもの、正しく美しい日本語が使えて当然ですよね。そこで、今から出す例文から、誤字脱字や文法的な誤りを探し出して報告してください。点数配分は、編集長の独断で決められます」
宮沢 「独断で!?」
編集長(マ)「何か問題でも? 宮沢賢治先生」
宮沢 「な、なんでも、ないです……」
新人編集(マ)「では、始め!!」
※SE:ゴング音
宮沢 「例文って……あ、これみたい」
泉 「小説の原稿のようですね。……『親譲りの無鉄砲で子供の時』……のら? から? ……字が崩れていて読みにくい……」
夏目 「『十年来召し使っている清(きよ)という下女が、泣きながらおやじに詫(あやま)って』……うん? この文章、どこかで……って、あー! これは私の『坊っちゃん』じゃないか!」
宮沢 「ええ!?」
夏目 「勝手に人の原稿を例文に使うとはどういうことなんだ!」
新人編集(マ)「えーと、誤字誤用の多さといい字の読みにくさといい、申し分ない例文だとの上の判断で……」
志賀 「ほうほう。それにしても、日本語力を競う勝負だと言うのなら、誤字や誤用だらけの原稿を書いた夏目先生の負けでいいんじゃないか?」
宮沢 「たしかに、『なんでもかんでも』の『か』になぜか虫の『蚊』が充てられていたりしますね……『根性』の『こん』も『恨む』だし……」
夏目 「ふん。甘いな君たち。私はね、わざとこういった言い回しをしているんだ!」
志賀 「ええっ、わざと!?」
宮沢 「夏目さん、いったいどうしてそんなことを……?」
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誤字誤用を「わざとだ」と言い切った夏目漱石氏。
どういう意味なのか!?それは果たして本当なのか!?
字が汚いことは否定しないのか!?
実際に、夏目漱石氏は手紙などでもかなり誤字が多かったそうなので、資料があれば\\\探してみるのも面白いかもしれません……
続きは、次回のシナリオ公開をお楽しみに~!