【ホームズ第2巻】シナリオ公開vol.1
こんにちは!スタッフHです。
10月29日発売のドラマCD「シャーロック・ホームズ」第2巻。今回より何回かにわけてシナリオの一部を公開いたします! 購入を迷っていらっしゃる方は、こちらの内容を参考いただければと思います♪ もちろん、「第2巻」ではありますが今回初めて聴く…という方も大丈夫。こちらから聞いて頂いても、充分ホームズの世界を楽しんでいただけると思います!
さて、今回紹介しますシナリオは、本編冒頭よりホームズとワトソンのやりとりです。
早朝からどこかへ出かけていたホームズ。
やっと帰って来たと思ったら、その手には――。
■シナリオ公開2>>>>>>>>>>>>>
暖炉の火がぱちぱちと音を立てる。
ひとりで朝食を摂っているワトソン。
ワトソンN「ある冬の朝、目覚めると、既にホームズは出かけていた。何をしているのか知らないが、寒いのにご苦労なことだ――そう思いながら私は暖炉のある暖かな部屋で、ゆったりと朝食を楽しんでいた」
ワトソン 「(コーヒーを啜り満足げに)……ふう」
ガチャとドアが開き、ホームズが帰ってくるなり、
ホームズ 「ワトソン、私にもコーヒーをくれ」
ワトソン 「ああ、おかえり――何だそれはホームズ!?」
ホームズ 「何? 何って?」
ワトソン 「君が手にぶら下げている二本の豚の足のことだ! まさかそんなものを持って朝のロンドンを歩き回っていたなんて言わないだろうな!」
ホームズ 「安心したまえ。屠殺場からは馬車で帰ってきた。しかし、豚っていうのは実に往生際が悪いもんだね――。一本はここだな」
と言いながら、豚足1本を暖炉の前に置く。
ワトソン 「オイそんなもの暖炉の前に置くな、2本まとめてキッチンに持っていってくれ」
ホームズ 「キッチン? なぜ」
ワトソン 「なぜって……調理するのはキッチンだろう」
ホームズ 「ああ、調理か……そうだな、結果が出たらハドソン夫人にプレゼントするとしよう」
ワトソン 「……もしかして何かの実験か?」
ホームズ 「決まっているだろう、他に何がある? それよりワトソン君、コーヒーはまだかい。この寒空の下、朝から働きに出ていた友人を労わってやろうという気はないのかね」
ワトソン 「はぁ……今淹れるよ」
>>>>>>>>>今回の公開はここまで
第2巻でも2人の会話劇は健在。
そして実はこの「豚足」この後起こる事件に関係してくるアイテムなのです。
事件の真相は本編にて。
ではではまた次回の更新で。
- 2014年08月05日
- ホームズ