8月もそろそろ終わり、
来週から学校という方がいたりいなかったりでしょうか……?
こんにちは、スタッフHです。
今回は、ドラマCD「シャーロック・ホームズ」第2巻のシナリオ公開第4弾!
推理モノなので、あまり核心に触れる部分はネタばれになってしまうので、日常の会話より抜粋しております。
■シナリオ公開4>>>>>>>>>>>>
ワトソンN「それから数日後。ホームズはいつにもまして自分の研究に熱中していた。ここ数日は部屋にこもりきりで、昼夜逆転の生活を送っている。僕はといえば……暇を持て余していた。というのもここのところ、往診のキャンセルが相次いでいるのだ」
ワトソンが新聞を読んでいる。
ドアが開き、ホームズが部屋から出てきて、
ホームズ 「(欠伸をする)ふぁ……」
ワトソン 「おはようホームズ。珍しいな、まだ昼前だぞ」
ホームズ 「何、これから寝るのさ」
ホームズ、ソファへ座り、
ホームズ 「何か面白い事件は載っているかい?」
ワトソン 「残念ながら。平和なもんだよ、まったく」
ホームズ 「ほう、その事で君がそうも不満げになるとは珍しい」
ワトソン 「君が悪党を成敗してくれれば、僕の往診の依頼も増えるんじゃないかと思ってね」
ホームズ 「因果関係が分からない」
ワトソン 「僕の患者が求めていたのは名探偵シャーロック・ホームズの語り部であって、医者の腕じゃないって話さ」
ホームズ 「患者がそう言ったのかい?」
ワトソン 「いや。……最近、往診のキャンセルが続いてね。そこから導き出した、僕なりの推理さ」
ホームズ 「その推理は間違っているよワトソン。卑屈になる必要はない。少なくとも私は、医者に診て貰うなら君以外は嫌だね。記録を取って貰うのも君以外は嫌だ。 友であり相棒でいて貰うのも……ん? 何故君だけなんだろうね?」
ワトソン 「……そこに引っかからないでくれないか」
>>>>>>>>>今回の公開はここまで
いちばん肝心なところで引っ掛かられてワトソンもがっかりです……(笑)
ドラマ全編に渡って伏線があちこちに張られており、後のシーンで回収されるところが見どころ!このシーンにも伏線が隠されているかも……?
ぜひぜひお楽しみに。
ではまた次回の更新で。
こんにちは。スタッフHです。
本日はドラマCD「シャーロック・ホームズ」第2巻のシナリオ公開第3弾!
今回は怪盗ルパン――遊佐浩二さん演じる彼の登場シーンからの抜粋です。
ワトソンの患者であるロデリック・パーセル氏が夜道を急ぐ。
そこへ現れたのは……
■シナリオ公開3>>>>>>>>>>>>
静まり返った通りをパーセルが急いでいる。
パーセル 「ふう、遅くなっちまった」
不意に暗い路地からルパンが現れ立ちふさがり、
ルパン 「こんばんは、ムッシュ・パーセル」
パーセル 「!? だ、誰だ? なぜ私の名を」
ルパン 「その理由は、君がよーくご存じのはずだよ」
パーセル 「……? ……まさか」
ルパン 「フッ……」
パーセル 「……くそっ!(全力で駆け出す)」
ルパン 「逃がさないよ。約束は、果たさせてもらう」
悠然と歩き出すルパン。
○ベーカー街221B・ホームズの部屋(翌日・朝)
駆けてくる足音。勢いよくドアが開けられる。
ウィリアムが部屋へと駆けこんでくる。
ウィリアム「先生!」
ホームズ 「どうしたウィリアム」
ウィリアム「また予告小説です! 今度の被害者はロデリック・パーセルという方です!」
ワトソン 「――なんだって?」
ウィリアム「ご存じなのですか?」
ワトソン 「パーセル氏は僕の患者だ! 小説を見せてくれ!」
ウィリアム「はい!」
>>>>>>>>>今回の公開はここまで
ルパンとの意味深な邂逅のあと、彼は「被害者」となった。その真実は――。
また次回もシナリオの一部を公開予定です。
そして今回もメインキャストのサイン色紙が当たるTwitterキャンペーンも実施予定です! 続報をお待ちください。
ではでは次回の更新で。
こんにちは!スタッフHです。
今回は前回に続き、ドラマCD「シャーロック・ホームズ」第2巻よりシナリオの一部を公開!
新しく登場するキャラクター、ウィリアムという少年。
今回の事件に深く関与することになる彼の登場シーンから抜粋です。
■シナリオ公開2>>>>>>>>>>>>>
往診帰りのワトソン、ドアを開ける。
中には椅子に座っているホームズと、入口近くに少年・
ウィリアム、そしてハドソン夫人がいる。
ワトソン 「ホームズ、帰ったぞ」
ウィリアム「(振り返る)あ」
ハドソン 「あらお帰りなさい、ワトソン先生」
ワトソン 「おっと失礼、来客中でしたか」
ホームズ 「構わないよ。この少年は客ではないのでね」
ワトソン 「……というと?」
ハドソン 「紹介しますわね。こちら、本日より221Bの給仕として働いて頂く ウィリアムです」
ウィリアム「(向き直り)初めまして、ワトソン先生。ウィリアム・ジンデルと申します。どうぞよろしくお願いいたします」
ウィリアム、深く一礼する。衣擦れの音。
ワトソン 「ああ、以前言っていた給仕か……。しかし君、随分と若いね」
ホームズ 「7歳だそうだ。だが年齢の割に聡明な顔つきをしている。今の挨拶だけでも、君より使えそうな様子がうかがえるな」
ワトソン 「僕は給仕じゃない! それよりホームズ、あんなに嫌がっていた君がどういう風の吹き回しだ?」
ホームズ 「ハドソン夫人に脅された。まあ……引っ越すよりはマシだと思ってね」
>>>>>>>>>今回の公開はここまで
ホームズの元へ新しい給仕としてやってきた彼。
果たしてどう事件と関わっていくのか――。本編に注目です。
ではでは次回の更新で!
こんにちは!スタッフHです。
10月29日発売のドラマCD「シャーロック・ホームズ」第2巻。今回より何回かにわけてシナリオの一部を公開いたします! 購入を迷っていらっしゃる方は、こちらの内容を参考いただければと思います♪ もちろん、「第2巻」ではありますが今回初めて聴く…という方も大丈夫。こちらから聞いて頂いても、充分ホームズの世界を楽しんでいただけると思います!
さて、今回紹介しますシナリオは、本編冒頭よりホームズとワトソンのやりとりです。
早朝からどこかへ出かけていたホームズ。
やっと帰って来たと思ったら、その手には――。
■シナリオ公開2>>>>>>>>>>>>>
暖炉の火がぱちぱちと音を立てる。
ひとりで朝食を摂っているワトソン。
ワトソンN「ある冬の朝、目覚めると、既にホームズは出かけていた。何をしているのか知らないが、寒いのにご苦労なことだ――そう思いながら私は暖炉のある暖かな部屋で、ゆったりと朝食を楽しんでいた」
ワトソン 「(コーヒーを啜り満足げに)……ふう」
ガチャとドアが開き、ホームズが帰ってくるなり、
ホームズ 「ワトソン、私にもコーヒーをくれ」
ワトソン 「ああ、おかえり――何だそれはホームズ!?」
ホームズ 「何? 何って?」
ワトソン 「君が手にぶら下げている二本の豚の足のことだ! まさかそんなものを持って朝のロンドンを歩き回っていたなんて言わないだろうな!」
ホームズ 「安心したまえ。屠殺場からは馬車で帰ってきた。しかし、豚っていうのは実に往生際が悪いもんだね――。一本はここだな」
と言いながら、豚足1本を暖炉の前に置く。
ワトソン 「オイそんなもの暖炉の前に置くな、2本まとめてキッチンに持っていってくれ」
ホームズ 「キッチン? なぜ」
ワトソン 「なぜって……調理するのはキッチンだろう」
ホームズ 「ああ、調理か……そうだな、結果が出たらハドソン夫人にプレゼントするとしよう」
ワトソン 「……もしかして何かの実験か?」
ホームズ 「決まっているだろう、他に何がある? それよりワトソン君、コーヒーはまだかい。この寒空の下、朝から働きに出ていた友人を労わってやろうという気はないのかね」
ワトソン 「はぁ……今淹れるよ」
>>>>>>>>>今回の公開はここまで
第2巻でも2人の会話劇は健在。
そして実はこの「豚足」この後起こる事件に関係してくるアイテムなのです。
事件の真相は本編にて。
ではではまた次回の更新で。